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リスクを抑えて資産を守る!経営者が実践する分散投資の極意【2025年最新版】

a person stacking coins on top of a table

私がまだ中間管理職だった頃、上司からは「もっと積極的に投資しろ」と言われ、部下からは「安全な運用を」と相反する要求を受けていました。その板挟みの経験が、今思えば分散投資の本質を教えてくれたのかもしれません。

2代目として会社を継いだ今、資産運用においても同じような判断を迫られることがあります。攻めるべきか、守るべきか。しかし、この10年間で学んだのは「守りながら攻める」ことの大切さでした。それこそが分散投資の真髄なのです。

今日は、私自身が実践してきた分散投資の考え方を、同じように重圧と闘っている皆さんと共有したいと思います。

目次

投資におけるリスクの正体を知る

「リスク」と聞くと、多くの方が「損をする可能性」と捉えがちです。でも実際は違います。投資におけるリスクとは「値動きの幅」のことなんです。

これは経営でも同じですよね。売上が安定している月もあれば、急に落ち込む月もある。その変動幅が大きいほど「リスクが高い」と言えるわけです。

私が中間管理職時代に痛感したのは、予測できない変動に対して準備不足だったということ。突然の売上減少、人員配置の変更、予算カット…。これらすべてが「リスク」の現れでした。

投資でも同じです。株価が上がったり下がったりする、その振れ幅こそがリスク。だからこそ、この振れ幅を小さくすることが資産を守る第一歩になります。

分散投資という「経営戦略」

資産の分散:事業ポートフォリオと同じ考え方

会社経営では「卵を一つの籠に盛るな」とよく言いますよね。一つの事業だけに頼っていると、その事業がうまくいかなくなった時に会社全体が危機に陥る。だから複数の事業を展開するわけです。

資産運用も全く同じです。私の場合、以下のような配分で資産を分散しています:

株式(40%):成長を期待できる資産。ただし値動きは大きめ 債券(30%):安定した利息収入が見込める。株式とは逆の動きをすることが多い 不動産(20%):インフレ対策にもなる。家賃収入という定期的なキャッシュフロー 金・現金など(10%):有事の際の安心材料

この配分にたどり着くまで、正直言って何度も失敗しました。最初は株式に偏りすぎて、リーマンショックの時に大きく目減りした経験も。あの時の胃が痛くなるような感覚は今でも覚えています。

地域の分散:グローバル展開の視点

「日本だけに投資していればいい」という考えは、もはや通用しません。これも経営と同じで、国内市場だけでは限界があるんです。

私は投資においても以下のような地域分散を心がけています:

日本(50%):やはりホームグラウンド。情報も入りやすい 先進国(30%):アメリカやヨーロッパ。安定した成長が期待できる 新興国(20%):リスクは高いが、大きな成長の可能性

ただし、ここで注意したいのが為替リスクです。せっかく海外の株式で利益が出ても、円高になれば目減りしてしまう。だからこそ、通貨もバランスよく持つことが重要なんです。

時間の分散:感情に左右されない仕組み作り

これが私にとって一番大切な分散です。「ドル・コスト平均法」という手法ですが、要は毎月決まった金額を定期的に投資し続ける方法です。

中間管理職時代、上司の機嫌や業績の変動に一喜一憂していた自分を思い出します。でも定期積立なら、市場が上がっても下がっても淡々と続けられる。感情に左右されないんです。

例えば毎月5万円ずつ投資信託を購入していると:

  • 株価が高い時は少ない口数しか買えない
  • 株価が安い時はたくさんの口数が買える
  • 結果として平均購入価格が安定する

これは本当に心の安定に繋がります。日々の値動きに一喜一憂する必要がなくなるんです。

リスク許容度別ポートフォリオ実例

私がアドバイスする際は、その人の状況に応じて以下のような配分を提案しています。

保守的な運用(40代後半〜の方向け)

  • 現金・預貯金:30%
  • 国内債券:40%
  • 国内株式:20%
  • 海外債券:10%

バランス型運用(30〜40代の方向け)

  • 現金・預貯金:20%
  • 国内債券:20%
  • 国内株式:30%
  • 海外株式:20%
  • 不動産:10%

大切なのは、自分の年齢、収入、家族構成を考慮すること。私も40代になって、リスクの取り方を少しずつ調整しています。

実践で学んだ分散投資の心構え

10年間投資を続けてきて、一番大切だと感じるのは「長期視点」です。

コロナショックの時、多くの人が慌てて売却していました。でも私は逆に「安く買えるチャンス」と捉えて、定期積立を続けました。結果として、その後の回復で大きな利益を得ることができたんです。

これは経営でも同じですよね。一時的な業績悪化で慌てて事業を手放すのではなく、長期的な視点で判断する。それが経営者としての姿勢だと思います。

もう一つ大切なのは「完璧を求めない」こと。最適なポートフォリオなんて、後から振り返らないと分からないんです。だから「まあまあ良い配分」を目指す。これで十分なんです。

まとめ:心の余裕が生む好循環

分散投資の一番の効果は、実は心の安定にあります。

一つの投資先がダメになっても、他でカバーできる。毎月積立てているから、今日明日の値動きに神経質になる必要がない。この心の余裕が、仕事にも良い影響を与えてくれます。

板挟みで苦しんでいた中間管理職時代の私に、今の知識があれば…。そんな風に思うこともあります。でも、あの経験があったからこそ、リスクとうまく付き合う方法を学べたのかもしれません。

皆さんも、まずは小さな金額から始めてみてください。月1万円の積立からでも構いません。大切なのは始めること、そして続けることです。

一緒に、心の余裕を持って資産を育てていきましょう。きっと、その余裕が仕事や人生にも良い循環をもたらしてくれるはずです。

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この記事を書いた人

2代目たたき上げ社長です。経営者と社員の狭間で苦しんだ経験から、中間管理職の孤独や板挟みの辛さを痛感しています。上司と部下、理不尽な要求、成果への重圧に悩むあなたに寄り添い、解決のヒントを発信します。

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