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経営者が教える 下落相場で焦らない投資術|損切りルールと資金管理の基本

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こんにちは、まけしらです。

先日、知り合いの中間管理職の方から「株価が下がって夜も眠れない」という相談を受けました。彼の話を聞いていると、投資と経営には共通する部分が多いなと改めて感じたんです。

経営でも投資でも、一番怖いのは感情的な判断。特に下落局面では、焦りや恐怖心が正常な判断を狂わせてしまいます。私自身、会社を継いだ当初は業績の浮き沈みに一喜一憂して、冷静さを欠いた判断で何度も失敗しました。

今回は、そんな経験を踏まえて、下落相場でも冷静さを保つための投資術をお話しします。

目次

投資の「リスク」を正しく理解する

まず、多くの人が勘違いしている「リスク」について整理しましょう。

投資におけるリスクとは、単純な「損失の可能性」ではありません。正確には「値動きの幅」のことを指します。つまり、株価が上にも下にも大きく動く可能性があることがリスクなんです。

これって、経営でも同じなんですよね。事業のリスクも「失敗する可能性」だけでなく、「予測できない変動要因」全体を指します。新商品の売れ行きが読めない、競合他社の動向が分からない、市場環境の変化が予測困難…これらすべてがリスクです。

経営では「分からないこと」を管理するのがリスクマネジメントの基本。投資も全く同じで、株価がどう動くか完全に予測することは不可能だからこそ、その不確実性にどう対処するかが重要になります。

私が投資を始めた頃、「この銘柄は絶対上がる」と思い込んで大きく張ったことがありました。結果は散々。経営でも「この事業は絶対成功する」と過信して痛い目を見た経験があります。どちらも共通しているのは、リスクを軽視した判断だったということです。

感情に振り回されない損切りルールの設定

下落相場で最も大切なのが、事前に決めたルールを徹底することです。

私がおすすめするのは「10%ルール」。買値から10%下落したら、理由を問わず売却するというシンプルなルールです。

「もう少し待てば戻るかも」「ここまで下がったんだから、そろそろ反発するだろう」こんな期待的観測が、結果的に大きな損失を招きます。

実際、私の知り合いの経営者で、保有株が30%も下落してから「まだ大丈夫」と言い続けて、最終的に50%以上の損失を抱えてしまった人がいます。その方は普段、会社では厳格な数字管理をしているのに、投資になると感情的になってしまうんです。

逆指値注文を活用するのも効果的です。買値の10%下の価格で逆指値注文を入れておけば、自動的に売却されるので、感情に左右されることがありません。

「損切りは負けを認めることだ」と思う方もいるでしょう。でも、経営では撤退判断も重要な経営判断の一つです。赤字事業をズルズル続けて会社全体が傾くより、早期に見切りをつけて他に資源を投入する方が賢明ですよね。投資も同じです。

塩漬け株を作らないためには、「損切りは投資戦略の一部」という認識を持つことが大切です。プロの投資家は皆、厳格な損切りルールを設定しています。

下落相場を乗り切る資金管理術

資金管理で最も重要なのは、「余剰資金での投資」を徹底することです。

よく「余剰資金って何ですか?」と聞かれますが、私は「1年間全く使わなくても生活に支障がない資金」と定義しています。生活費、緊急時の備え、近い将来の大きな支出(家のリフォームや子どもの学費など)を除いた資金です。

実は、会社経営でも同じ考え方をしています。設備投資や新規事業への投資は、必ず運転資金とは別に管理している資金で行います。本業の資金繰りに影響が出るような投資は絶対にしません。

分散投資も重要ですが、闇雲に分散すればいいというものではありません。私は「理解できる範囲での分散」を心がけています。業界も企業規模もバラバラな10銘柄を持つより、ある程度理解している業界の3〜4銘柄に分散する方が、管理もしやすいし判断もしやすいです。

緊急時の対応も事前に考えておきましょう。家族の急病、リストラ、会社の業績悪化など、予期せぬ事態で資金が必要になることがあります。そんな時に慌てて株を売却すると、往々にして安値で手放すことになります。

経営者視点で見る投資マインドセット

経営と投資で最も似ている点は、「長期視点の重要性」です。

会社を経営していると、短期的な業績の浮き沈みに一喜一憂していたら身が持ちません。3年後、5年後の姿を描いて、そこから逆算して今何をすべきかを考える。投資も同じです。

市場の雑音に惑わされないことも大切です。経営でも、競合の動向や業界の噂話に振り回されていたら、自社の戦略がブレてしまいます。投資でも、日々のニュースや専門家の予想に一喜一憂せず、自分なりの投資方針を貫くことが重要です。

ただし、頑固になりすぎてもいけません。経営では市場の変化に柔軟に対応することも必要ですし、投資でも新しい情報や状況変化を踏まえて戦略を見直すことは大切です。

失敗から学ぶ姿勢も欠かせません。私は投資でも経営でも、失敗した時は必ず「なぜ失敗したのか」「次回はどうすれば避けられるか」を振り返ります。失敗を恥じるのではなく、成長の糧にする。これが長期的な成功につながります。

まとめ:冷静な判断こそが投資成功の鍵

下落相場で焦らないためには、事前の準備と冷静な判断力が不可欠です。

損切りルールの設定、適切な資金管理、長期視点での投資戦略…これらすべては、感情的な判断を排除し、冷静さを保つためのツールです。

私自身、経営でも投資でも、感情に流されて判断を誤った経験が数多くあります。その度に学んだのは、「ルールを決めて、それを守る」ことの大切さでした。

投資は短期的な利益を狙うギャンブルではありません。長期的な資産形成のための手段です。そのためには、市場の動向に一喜一憂するのではなく、自分なりの投資哲学を持ち、それに基づいて行動することが重要です。

下落相場は確かに辛いものですが、同時に投資家として成長する絶好のチャンスでもあります。今回お話しした内容を参考に、ぜひ冷静で賢い投資家を目指してください。

きっと、その経験は投資だけでなく、仕事や人生のあらゆる場面で活かされるはずです。

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この記事を書いた人

2代目たたき上げ社長です。経営者と社員の狭間で苦しんだ経験から、中間管理職の孤独や板挟みの辛さを痛感しています。上司と部下、理不尽な要求、成果への重圧に悩むあなたに寄り添い、解決のヒントを発信します。

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