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投資で失敗しない目標設定のコツ|2代目社長が教える「何のため?いつまで?いくら?」の具体化術

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まけしらです。2代目として会社を継いでから、もう15年が経ちました。この間、たくさんの経営者仲間や従業員の方々から投資の相談を受けてきましたが、正直言って成功している人は本当に少ないんです。

なぜだと思いますか?

答えは簡単。明確な目標がないからです。

会社経営でも同じですが、「なんとなく売上を上げたい」「適当に利益を出したい」では絶対にうまくいきません。投資も全く同じなんです。「お金を増やしたい」「老後が不安だから」といった漠然とした理由で始めると、必ず迷走します。

私も最初はそうでした。先代から会社を継いだ頃、余剰資金ができたからといって何の計画もなく株式投資を始めて、リーマンショックで大きく損をした苦い経験があります。あの時は本当に情けなかった。従業員の前では強がっていましたが、内心は「経営者として失格だ」と自分を責めていました。

でも、その失敗があったからこそ、今の投資スタイルにたどり着けたんです。

目次

投資目標の3つの要素を明確にする

失敗から学んだ最も重要なことは、投資を始める前に必ず次の3つを具体的に決めることです。

「何のため」:目的の明確化

まず、なぜお金を増やしたいのかを明確にしましょう。

「老後のため」ではダメです。「65歳で退職した後、月30万円の生活費を確保するため」まで具体化してください。「子どもの教育費のため」なら、「長男の大学進学時に500万円、次男の時にも500万円必要だから」と詳しく設定するんです。

私の場合は、「会社の設備投資資金として10年後に3,000万円確保する」「自分の退職金代わりに65歳までに5,000万円作る」といった具体的な目的を設定しています。

目的が明確になると、不思議と迷いがなくなります。市場が下がった時も「これは設備投資資金だから、まだ10年ある。慌てることはない」と冷静でいられるようになりました。

「いつまで」:期間の設定

次に期間です。これも曖昧ではいけません。

「そのうち」ではなく、「2035年3月末まで」といった具体的な日付を決めてください。期間が決まると、どれくらいのリスクを取れるかが見えてきます。

期間が長ければ、多少値動きの激しい投資商品でも選択肢に入ります。逆に期間が短ければ、安定性を重視した商品を選ぶべきです。

経営でも同じですよね。来月の資金繰りと10年後の事業展開では、当然戦略が変わってきます。

「いくら」:金額の具体化

最後に金額です。「できるだけたくさん」ではなく、「1,000万円」「3,000万円」と明確な数字を設定しましょう。

ただし、ここで重要なのは現実的な金額にすることです。年収300万円の人が「10年で1億円作りたい」というのは、正直無謀です。そんな目標を立てると、リスクの高すぎる投資に手を出して大損する可能性が高くなります。

必要利回りの逆算思考

3つの要素が決まったら、次は必要な利回りを計算します。これが投資戦略を立てる上で非常に重要なポイントです。

例えば、10年後に1,000万円必要で、現在500万円の余剰資金があるとします。この場合、年利約7.2%で運用すれば目標達成できる計算になります。

「年利7.2%なら、株式投資で十分可能だな」と判断できます。逆に、同じ条件で年利15%を狙おうとすると、かなりリスクの高い投資をしなければならず、失敗する可能性が高くなります。

私は会社の資金計画でもこの逆算思考を使っています。「3年後に設備投資で2,000万円必要だから、今から月50万円ずつ積み立てて、年利3%で運用すれば間に合う」といった具合です。

この逆算思考があると、「今話題の仮想通貨で一攫千金を狙う」みたいな誘惑に惑わされなくなります。目標達成に必要な利回りが分かっていれば、それ以上のリスクを取る必要がないからです。

リスク許容度の正しい理解

投資で最も大切なのは、自分のリスク許容度を正しく理解することです。これを間違えると、どんなに良い投資戦略を立てても失敗します。

余剰資金の見極め方

リスク許容度を測る最も簡単な方法は、「この金額を失っても生活に支障が出ない」という余剰資金の範囲を明確にすることです。

私は「生活防衛資金として6ヶ月分の生活費は必ず確保する」「会社の運転資金は絶対に投資に回さない」というルールを決めています。

このルールがあるおかげで、投資で多少損をしても精神的に余裕を保てます。余裕があると冷静な判断ができるようになり、結果的に投資成績も良くなります。

生活防衛資金との線引き

よく「全財産を投資に回している」という話を聞きますが、これは非常に危険です。投資は必ずリスクが伴います。どんなに優秀なファンドマネージャーでも、短期的には損失を出すことがあります。

そんな時に生活資金まで投資に回していたら、最悪の場合、損失確定で売却せざるを得なくなります。これでは本末転倒です。

私は「投資資金は生活に絶対に必要ない余剰資金のみ」というルールを徹底しています。このルールがあるからこそ、市場が下落しても慌てずに長期保有を続けられるのです。

市場変動に惑わされない心構え

投資を続けていると、必ず市場の変動に直面します。そんな時に大切なのは、周囲の意見や一時的な変動に惑わされない心構えです。

経営者視点での長期思考

会社経営をしていると、短期的な業績の変動は日常茶飯事です。「今月は売上が悪かったから、すぐに事業戦略を変える」なんてことはしませんよね。それと同じで、投資も長期的な視点で考えることが重要です。

私は投資判断をする時、必ず「これが自分の会社の事業だったらどう考えるか」という視点で検討します。短期的な株価の変動は、まさに月次売上の変動と同じ。長期的な成長性があるかどうかが重要なのです。

周囲の意見との向き合い方

投資をしていると、必ず周囲からいろいろな意見を言われます。「今は買い時だ」「もう売った方がいい」といった具合に。

でも、その人たちは責任を取ってくれません。最終的に判断するのは自分です。だからこそ、最初に設定した目標を信じて、一貫した戦略を続けることが大切なんです。

経営でも同じですよね。いろいろな人がアドバイスをくれますが、最終的な責任は経営者が取らなければなりません。だからこそ、自分なりの信念を持って判断することが重要なのです。

目標達成への最適な道筋

明確な目標設定ができたら、あとは継続的な見直しと改善あるのみです。

継続的な見直しの重要性

一度決めた目標も、状況の変化に応じて見直すことが大切です。私も年に一度は投資目標を見直しています。

会社の業績が好調で余剰資金が増えたら投資額を増やしますし、逆に厳しい時期は投資を控えめにします。大切なのは、無理をしないこと。投資は人生を豊かにするためのツールであって、人生を犠牲にしてまでやるものではありません。

成功への具体的ステップ

最後に、投資成功への具体的なステップをまとめておきます。

  1. 「何のため・いつまで・いくら」を具体的に設定する
  2. 必要利回りを逆算して投資戦略を立てる
  3. リスク許容度を正しく理解し、余剰資金の範囲で投資する
  4. 市場変動に惑わされず、長期的視点を保つ
  5. 定期的に目標を見直し、状況に応じて調整する

これらのステップを守れば、投資で大きな失敗をすることはありません。私も最初は失敗しましたが、このやり方を身につけてからは安定して資産を増やせるようになりました。

投資は決してギャンブルではありません。明確な目標と適切な戦略があれば、必ず成果が出るものです。皆さんも、まずは小さな金額から始めて、徐々に経験を積んでいってください。

きっと10年後、20年後の自分に感謝する日が来ると思います。

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この記事を書いた人

2代目たたき上げ社長です。経営者と社員の狭間で苦しんだ経験から、中間管理職の孤独や板挟みの辛さを痛感しています。上司と部下、理不尽な要求、成果への重圧に悩むあなたに寄り添い、解決のヒントを発信します。

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