こんにちは、まけしらです。
2代目として会社を継いだ時、正直言って毎晩眠れませんでした。「この会社を潰すわけにはいかない」「従業員の生活を守らなければ」そんなプレッシャーの中で、ふと気づいたんです。お金を「稼ぐ」ことばかり考えていたけれど、「守る」「育てる」ことの重要性を。
中間管理職時代は、毎月の給料を貯金するのが精一杯でした。でも経営者になって分かったのは、インフレや経済変動の中で、ただ貯金しているだけでは資産は目減りしていくということ。今日は、そんな私の実体験を交えながら、資産運用の基本中の基本「長期・積立・分散投資」についてお話しします。
なぜ今、資産運用が必要なのか
管理職の皆さんなら実感していると思いますが、給料が上がらない一方で、物価はじわじわと上がっていますよね。コーヒー一杯の値段、ランチ代、ガソリン代…気がつけば家計を圧迫している。
老後2000万円問題も他人事ではありません。私たちの世代が年金をもらう頃には、今以上に厳しい状況になっているかもしれない。だからこそ、「お金に働いてもらう」という発想が必要なんです。
経営者として様々な投資判断をしてきましたが、個人の資産運用も基本的な考え方は同じ。リスクを適切にコントロールしながら、着実に資産を育てていく。これが王道なんです。
投資初心者が陥りがちな失敗パターン
私も最初は失敗の連続でした。中間管理職時代、ボーナスが出ると「一発当てて楽になりたい」と思って、よく分からない株に手を出したり、情報番組で紹介された銘柄を慌てて買ったり…今思えば、完全に感情的な投資でした。
特に危険なのが「ノイズトレード」。SNSやニュースの情報に振り回されて、頻繁に売買を繰り返してしまう。手数料だけがかさんで、結局損をする。これは経営判断でも同じで、目先の情報に惑わされず、長期的な視点を持つことが大切です。
長期・積立・分散投資の3つの鉄則
長期投資の威力「複利効果」
「時間を味方につける」これが長期投資の真髄です。複利効果って聞いたことありますよね?例えば、月3万円を年利5%で20年間積立投資すると、元本720万円が約1,233万円になる計算です。
経営でも同じですが、短期的な成果を求めすぎると、かえって大きな失敗につながる。投資も継続こそが力なんです。私が会社を継いでから学んだのも、この「継続の重要性」でした。
積立投資「ドルコスト平均法」
中間管理職時代、「今買うべきか、もう少し待つべきか」でいつも悩んでいました。でも積立投資なら、そんな悩みから解放されます。
ドルコスト平均法は、定期的に一定額を投資し続ける方法。価格が高い時は少ない口数、安い時は多い口数を買うことになるので、平均購入価格を抑えられる。まさに「高値掴み」のリスクを軽減する賢い方法です。
月々の積立金額は、手取り収入の10-20%程度が目安。無理をして生活費を削ってまで投資するのは本末転倒です。私も最初は月1万円から始めました。
分散投資でリスク軽減
「卵を一つのカゴに盛るな」という格言がありますが、投資でも同じです。一つの会社の株だけ、一つの国の市場だけに投資していると、その企業や国に何かあった時に大きな損失を被る可能性があります。
私がお勧めするのは、地域分散と商品分散。日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、新興国にも投資する。株式だけでなく、債券、REITなども組み合わせる。これは経営でも同じで、一つの事業に依存しすぎるのはリスクが高いんです。
実践編:まけしら社長のおすすめ投資法
具体的にどうすればいいか?私がお勧めするのは、まずつみたてNISAから始めることです。年間40万円まで、最大20年間、運用益が非課税になる制度。これを使わない手はありません。
投資先としては、インデックスファンドがおすすめ。特に全世界株式や米国株式のインデックスファンドなら、一つの商品で分散投資ができます。私も「eMAXIS Slim 全世界株式」や「楽天・全世界株式インデックスファンド」を積立てています。
信託報酬(手数料)は年0.1-0.2%程度の低コストなものを選ぶこと。これも経営と同じで、無駄なコストは徹底的に削減すべきです。
資産運用は「守りの経営」
経営者になって学んだのは、攻めるだけでなく「守り」も大切だということ。資産運用も同じです。一攫千金を狙うのではなく、着実に資産を守り、育てていく。
市場が下落した時も慌てない。むしろ「安く買えるチャンス」と考える。これができるようになるまで、私も何度も失敗しました。でも継続していれば、必ず道は開けます。
中間管理職の皆さん、上司と部下の板挟みで疲れることもあるでしょう。理不尽な要求に悩むこともあるでしょう。でも、コツコツと資産運用を続けることで、少しずつでも経済的な余裕が生まれます。その余裕が、心の余裕にもつながるんです。
投資は「時間」と「継続」が最大の武器。今日から、まずは小さな一歩を踏み出してみませんか?一緒に頑張りましょう。
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