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【経営者が語る】金投資で資産を守る方法|有事の金の真実とポートフォリオ戦略

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こんにちは、まけしらです。

最近、経営者仲間との集まりでよく話題に上がるのが「資産をどう守るか」という話です。コロナ禍を経て、ウクライナ情勢、そして止まらないインフレ。正直、この先どうなるか誰にも分からない状況が続いています。

私自身、2代目として会社を継いだ当初は、とにかく事業のことしか頭にありませんでした。でも、経営者として様々な局面を経験する中で、「会社の資産も、個人の資産も、一つのカゴに全部入れておくのは危険だな」と痛感するようになったんです。

特に管理職時代、上司からの無茶な要求と部下からの突き上げに挟まれて、毎日胃が痛い思いをしていた頃を思い出します。あの時、「もし今の仕事を失ったら…」という不安が頭をよぎることがありました。

そんな経験があるからこそ、今回は「有事の金」と呼ばれる金投資について、私なりの考えをお話ししたいと思います。

目次

「有事の金」の本当の意味

「有事の金」という言葉、よく耳にしますよね。でも、これって具体的に何を意味するのでしょうか。

私が金投資に注目するようになったのは、ある経営者の先輩からこんな話を聞いたからです。

「まけしらくん、金っていうのはね、誰かの借金じゃないんだよ。株式は会社が潰れたら紙切れになるし、債券も発行体が破綻したらアウト。でも金は、それ自体に価値がある。これが信用リスクゼロってことなんだ」

なるほど、と思いました。確かに、どんなに立派な企業でも、どんなに信頼できる国でも、絶対に潰れないという保証はありません。私も経営者として、この厳しい現実は身をもって感じています。

金は5000年以上前から価値の保存手段として使われてきました。古代エジプトでもローマ帝国でも、そして現代でも。どんな文明が栄えて滅んでも、金の価値は認められ続けてきたんです。

これって、考えてみれば凄いことですよね。私たちが使っている紙幣だって、極端な話、政府が「この紙はもう価値がありません」と言えば、ただの紙になってしまいます。でも金は違う。それ自体が価値なんです。

金投資の現実的な特性を知る

ただし、金投資にも当然デメリットがあります。ここは正直にお話しします。

まず、金は利子も配当金も生みません。株式なら配当があるし、債券なら利息がもらえる。でも金を持っていても、そこから定期的な収入は生まれないんです。

私の知り合いで、「金投資で一攫千金を狙う」なんて言っている人がいましたが、これは完全に間違いです。金は短期間で大きく値上がりするような性質のものではありません。

実際、金価格のチャートを長期で見てみると、確かに上昇トレンドはあるものの、その動きはかなり緩やか。年間で2〜3割上がることもあれば、逆に下がることもある。これが金投資の現実です。

中間管理職時代の私なら、「そんなの投資する意味ないじゃん」と思ったかもしれません。でも今は違います。投資において最も大切なのは、「大きく儲けること」ではなく「大きく損しないこと」だと学んだからです。

ポートフォリオにおける金の適切な位置づけ

では、金投資はどう活用すべきなのか。私の考えをお話しします。

金の最大の役割は「資産の安定剤」です。株式や債券といった他の資産と組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを下げることができるんです。

例えば、コロナショックの時を思い出してください。株式市場は大暴落しましたが、金価格は比較的安定していました。むしろ、その後上昇しましたよね。これが金の「逆相関性」と呼ばれる特性です。

インフレ対策としても有効です。物価が上がると、現金の価値は目減りします。でも金は実物資産なので、インフレと共に価格も上昇する傾向があります。最近の物価高を考えると、この特性は特に重要だと感じています。

私の場合、全資産の5〜10%程度を金で保有するようにしています。これくらいの比率なら、仮に金価格が下落しても大きな痛手にはなりませんし、逆に有事の際には資産全体を支えてくれる存在になります。

実践的な金投資の始め方

「金投資って、金の延べ棒を買うんでしょ?敷居が高そう…」

そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。実は私も最初はそう思っていました。

でも調べてみると、今は純金積立という便利なサービスがあるんです。毎月3000円から始められて、自動的に金を購入してくれる。これなら、忙しい管理職の方でも無理なく続けられます。

私が純金積立を始めたのは3年前。最初は月1万円からスタートしました。正直、最初の頃は「本当に意味があるのかな」と半信半疑でした。でも続けてみると、徐々にその効果を実感できるようになったんです。

特に良いなと思うのは、「ドルコスト平均法」の効果です。金価格が高い時は少なく、安い時は多く購入することになるので、平均購入価格が平準化されます。これって、値動きを気にしなくて良いから精神的にも楽なんですよね。

ただし、注意点もあります。純金積立には年会費や手数料がかかりますし、解約時にも手数料が発生することが多い。始める前に、しっかりと条件を確認することをお勧めします。

堅実な資産形成への第一歩

私が経営者として、そして一人の社会人として学んだことがあります。それは、「完璧な投資なんて存在しない」ということです。

株式投資にもリスクがあるし、不動産投資にもリスクがある。金投資にもリスクがあります。大切なのは、それぞれの特性を理解した上で、バランス良く組み合わせることです。

中間管理職時代の私は、とにかく「早く結果を出さなければ」という焦りがありました。上司からのプレッシャーに応えるため、部下からの期待に応えるため、いつも急いでいました。

でも資産形成って、そういうものじゃないんですよね。時間をかけて、コツコツと、着実に。まさに亀と兎の話みたいなものです。

今、理不尽な要求に悩んでいる管理職の方、成果へのプレッシャーに押し潰されそうになっている方。気持ちは本当によく分かります。でも、そんな時だからこそ、長期的な視点を持つことが大切だと思うんです。

金投資は決して万能薬ではありません。でも、あなたの資産を守る一つの手段として、検討してみる価値はあると思います。月3000円から始められるのですから、まずは小さな一歩から踏み出してみませんか?

私たちは完璧である必要はありません。でも、今日より明日、明日より明後日、少しずつでも前に進んでいけば良いんです。

資産形成も、人生も、きっと同じです。焦らず、でも確実に、一歩ずつ歩んでいきましょう。

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この記事を書いた人

2代目たたき上げ社長です。経営者と社員の狭間で苦しんだ経験から、中間管理職の孤独や板挟みの辛さを痛感しています。上司と部下、理不尽な要求、成果への重圧に悩むあなたに寄り添い、解決のヒントを発信します。

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