「資産運用を始めたいけど、そもそも運用する元手がない…」
これ、中間管理職の皆さんなら一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。私も2代目社長として会社を継いだ当初、まさにこの状況でした。
給料は新人の頃からそれほど大きく上がっていないのに、責任だけはどんどん重くなる。上司からは結果を求められ、部下からは給料アップの要求。板挟みになって、自分の将来のことなんて考える余裕もない。そんな毎日を送っていました。
でも、このまま何もしなければ、10年後、20年後の自分はどうなってしまうのか。そう考えた時に、私は小さな副業から始めることにしたんです。
今日は、資産運用の元手を作るために私が実際に取り組んだ「スキルシェア副業」について、リアルな体験談を交えながらお話しします。
なぜスキルシェア副業が中間管理職に最適なのか
初期投資ゼロで始められる理由
中間管理職の皆さんに朗報です。実は、あなたが今まで培ってきたスキルや経験こそが、最高の「商品」になるんです。
物販のように仕入れが必要なわけでもなければ、不動産投資のように数百万円の資金が必要なわけでもありません。パソコン一台とインターネット環境があれば、今日からでも始められます。
私が最初に始めた時も、特別な準備は何もしませんでした。普段の業務で使っているスキルを、そのまま商品化しただけです。
管理職スキルが実は市場価値が高い事実
「自分には特別なスキルなんてない」と思っていませんか?それは大きな間違いです。
中間管理職の皆さんが日々行っている業務—プロジェクト管理、チームマネジメント、資料作成、プレゼンテーション、問題解決—これらは全て、個人事業主や小規模企業が喉から手が出るほど欲しがっているスキルなんです。
私の知り合いの課長は、普段作っている企画書の作成スキルを商品化して、月3万円の副収入を得ています。特別なことは何もしていません。会社で培った経験を、そのまま活かしただけです。
時間の融通が利きやすい特徴
中間管理職は忙しいです。でも、その忙しさの中にも「隙間時間」は必ずあります。
通勤時間、昼休み、帰宅後の1時間。これらの時間を有効活用できるのが、スキルシェア副業の最大のメリットです。
納期は自分で設定できますし、受注量も調整可能。本業に支障をきたすことなく、無理のない範囲で続けられます。
中間管理職におすすめのスキルシェアサービス3選
ココナラ:得意分野を商品化
一番取り組みやすいのがココナラです。私もここから始めました。
資料作成、データ分析、相談対応など、普段の業務で行っていることを「商品」として出品できます。最初は500円という低価格からスタートできるので、心理的なハードルも低いです。
私が最初に出品したのは「事業計画書の作成サポート」でした。会社で散々作らされた経験が、まさか副業で活かせるとは思いませんでした。
タイムチケット:時間を売る新しい働き方
こちらは「時間」を商品として販売するサービスです。
1時間の相談料として3,000円〜5,000円程度で設定している方が多いようです。対面でもオンラインでも対応可能なので、地方在住の方でも問題ありません。
管理職としての経験を活かした「マネジメント相談」や「転職相談」は、特に需要が高いと感じています。
ストアカ:教える側になって収益化
教えることが好きな方におすすめです。
ExcelやPowerPointの使い方、プレゼンテーションのコツ、チームビルディングの方法など、中間管理職なら誰でも持っているスキルを「講座」として提供できます。
一度講座を作れば、繰り返し開催できるので、効率的に収益を上げることが可能です。
実際に月5万円稼ぐための具体的ステップ
サービス選択から出品まで
まずは自分の得意分野を整理しましょう。
- 普段どんな業務を行っているか
- 同僚や部下から相談されることは何か
- 過去に褒められた経験はあるか
これらを書き出してみると、意外と商品化できるスキルが見つかります。
次に、どのサービスが自分に合っているかを判断します。継続的な作業が得意ならココナラ、人と話すのが好きならタイムチケット、教えることに興味があるならストアカ、という具合です。
価格設定のコツ
最初は安い価格から始めることをおすすめします。
実績がないうちは、とにかく取引数を増やして評価を積み上げることが重要です。私も最初の1ヶ月は、ほとんど利益が出ない価格で受注していました。
でも、評価が貯まってくると、自然と価格を上げることができるようになります。今では最初の3倍の単価で受注できています。
リピーター獲得術
一度取引したお客様に、また依頼してもらうことが安定収入への近道です。
私が心がけているのは、「期待を少しだけ上回るサービス」を提供することです。約束した納期より1日早く納品したり、簡単なアドバイスを無料で追加したり。小さなことですが、これが大きな差を生みます。
また、定期的な業務を依頼してもらえるよう、継続サービスも提案しています。月次レポートの作成や、定期的な相談業務など、安定した収入源を作ることが大切です。
絶対に知っておくべき副業の注意点
会社にバレない住民税対策(普通徴収への変更)
これは本当に重要です。多くの方が見落としがちなポイントです。
副業収入があると、翌年の住民税が増額されます。この住民税が会社の給与から天引きされる「特別徴収」になっていると、経理の方に「なんで住民税が増えているんだろう?」と気づかれる可能性があります。
確定申告の際に、住民税の徴収方法を「普通徴収」に変更することで、副業分の住民税は自分で納付することになり、会社にバレるリスクを大幅に減らせます。
私も最初はこの仕組みを知らずに冷や汗をかいた経験があります。皆さんには同じ思いをしてほしくありません。
確定申告が必要になる20万円の壁
年間の副業収入が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
「面倒くさそう」と思うかもしれませんが、最近の確定申告ソフトは非常に使いやすくなっています。必要経費も適切に計上すれば、思っているほど税負担は重くありません。
私の場合、パソコンの減価償却費、通信費の一部、書籍代なども経費として計上しています。適切な記帳は、将来的に事業を拡大する際の基礎にもなります。
就業規則の確認方法
副業を始める前に、必ず会社の就業規則を確認してください。
最近は副業を認める企業が増えていますが、まだまだ禁止している会社も多いのが現実です。トラブルを避けるためにも、事前の確認は必須です。
もし就業規則で副業が禁止されている場合でも、諦める必要はありません。会社に相談してみることをおすすめします。私の周りでも、相談したら許可が出たというケースが複数あります。
まとめ – 小さな一歩が大きな変化を生む
中間管理職の皆さん、いかがでしたでしょうか。
私も最初は「本当に自分にできるのか?」という不安でいっぱいでした。でも、実際に始めてみると、思っていたよりもずっと簡単で、そして楽しいものでした。
月5万円の副収入があれば、年間で60万円。これを投資信託などで運用すれば、複利の効果で将来的には大きな資産になります。
資産運用の元手を作るという目的はもちろんですが、それ以上に「自分の力で稼ぐ」という経験は、中間管理職としての自信にもつながります。
上司と部下の板挟みで苦しんでいる時も、「最悪、この会社を辞めても自分で稼ぐ手段がある」という心の支えになります。
明日から、いや今日から始められる小さな一歩。それが将来の大きな変化につながることを、私は確信しています。
皆さんも、ぜひ一歩踏み出してみてください。私たち中間管理職の未来は、自分の手で切り開いていきましょう。
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