「投資なんて、お金持ちがやることでしょう」
5年前の私がそう思っていました。手取り25万円のサラリーマンが投資だなんて、身の程知らずだと。でも今振り返ると、あの時の一歩が人生を変えたんです。毎月コツコツ積み立てた資産は、気づけば500万円を超えていました。特別なことは何もしていません。ただ、正しい知識を身につけて、継続しただけ。今日は私の失敗談も含めて、投資初心者のあなたにも今日から実践できる資産形成の方法をお話しします。
あの時の私の不安、きっとあなたも同じはず
老後2000万円問題に震えた夜
ニュースで老後2000万円問題が報じられた時、正直言って背筋が凍りました。当時の貯金はわずか50万円。このペースで行けば、老後なんて絶対に迎えられない…そんな絶望感でいっぱいでした。
でも今思えば、あの焦りが良いきっかけだったんです。投資の世界では、早めにスタートを切ることの重要性を、身をもって理解できたから。
複利効果という魔法を知った日
投資の勉強を始めて最初に驚いたのが、複利効果の威力でした。これは元金だけでなく、その利子にも利子が付く仕組みのことで、運用期間が長くなるほど、お金が増える力が強くなります。
これを知った時、「なぜ学校で教えてくれなかったんだ」と思いました。
月3万円の積立でも、20年続ければ
- 私が払うお金:720万円
- 複利効果で増えた分:500万円以上
まさに「時間」という最強の武器を手に入れた気分でした。
私が犯した3つの初心者あるある失敗談
失敗その1 リスクを怖がりすぎた
「投資はギャンブル」だと思い込んでいた私は、最初の半年間、預金しかしていませんでした。
でも学んだのは、投資における「リスク」とは「危険」という意味ではなく、「不確実」という意味だということ。利益につながるか損失につながるか、どうなるか分からない状況を指し、収益の振れ幅が大きいことを「リスクが高い」と表現します。
リスクは敵じゃない。適切に付き合えば、むしろ味方になってくれるんです。この考え方が変わった瞬間、投資への恐怖心がスッと消えました。
失敗その2 生活費まで投資に回してしまった
調子に乗った私は、ある月に生活費の一部まで投資に回してしまいました。案の定、急な出費があった時に困って、せっかく買った株を安値で売ることに。
仮に失っても生活に影響が出ない「余剰資金」の範囲内で行うという鉄則を、身をもって学びました。今では生活費の6ヶ月分は必ず預金で確保しています。
失敗その3 短期売買に手を出した
YouTubeで「1日で10万円稼いだ」なんて動画を見て、デイトレードに挑戦したことも。結果は惨敗。
日々の値動きに一喜一憂せずに済む長期投資こそが、私たちサラリーマンには最適だと痛感しました。長期投資なら、専門知識やテクニカル分析の経験があまりない投資初心者にも比較的取り組みやすい「投資の基本」なんです。
私の人生を変えた3つの投資方法
つみたてNISA 最初の扉を開けてくれた制度
つみたてNISAは、私の投資人生の出発点でした。投資で得た利益が非課税になるこの制度、本当にありがたい存在です。
最初は月1万円から始めました。「たった1万円で何が変わるの」なんて思っていたけれど、1年後に見た時の感動は忘れられません。元本12万円が13万5千円になっていたんです。
たった1万5千円かもしれませんが、「お金が働いてくれている」実感がありました。
iDeCo 節税効果に目からウロコ
iDeCoの存在を知った時は、「なぜもっと早く始めなかったんだ」と後悔しました。
これは私的年金制度の一つで、拠出した掛金と運用益が非課税で積立てられ、原則60歳以降に受け取ることができる制度です。最大のメリットは節税効果で、掛金全額が所得控除の対象となります。
私の場合、月2万円の拠出で年間約3万円の節税効果。30年続ければ90万円も節税できる計算です。これって、実質的な運用利回りが最初から確定しているようなものですよね。
高配当株 心の支えになった配当金
高配当株にも挑戦してみました。これは定期的なインカムゲイン(配当収入)が期待できる株式で、想像以上に心の支えになります。
3ヶ月ごとに入る配当金は、金額は小さくても「投資している実感」を与えてくれるんです。最初は月500円程度でしたが、今では月8000円ほどに。ちょっとした外食代が投資から生まれるって、なんだか不思議な気分です。
継続のコツは「仕組み化」にあった
ドル・コスト平均法で感情をシャットアウト
ドル・コスト平均法、これが私の投資を劇的に楽にしてくれました。
これは一定の金額を定期的に買い付けていく方法で、価格が高い時は少なく、安い時は多く購入することになるため、購入単価を平均化し、リスクを平準化するメリットがあります。
毎月25日に自動で購入設定をしているので、相場の上下に一喜一憂することがなくなりました。コロナショックの時も、淡々と買い続けた結果、その後の回復で大きな利益につながりました。
分散投資で心の平安を手に入れた
最初は日本株だけに投資していましたが、今は世界中に分散投資しています。
資産をひとつの商品に集中させると大きな損失につながるリスクがあるため、値動きの異なる複数の資産に分散させることで、リスクを抑えながら資産運用を行うことが重要なんです。
現在の私のポートフォリオ
- 全世界株式 40%
- 米国株式 30%
- 債券 20%
- 現金 10%
一つがダメでも他がカバーしてくれる安心感、これが継続の秘訣だと思います。
証券会社選びで学んだ手数料の罠
最初は「なんとなく有名だから」という理由で大手銀行で投資を始めました。でも手数料の高さに愕然。
NISA(少額投資非課税制度)のつみたて投資枠を始めるには、ネット証券が最もおすすめです。取扱商品数が豊富、ポイントサービスが充実、手数料が安い傾向にあるからです。
ネット証券に変えて良かったこと
- 手数料が10分の1に
- 商品の選択肢が圧倒的に多い
- ポイントが貯まる(年間1万円相当)
今使っているのは楽天証券ですが、楽天カードで積立すると1%のポイントが付くんです。これだけで年利1%確定みたいなものですよね。
投資初心者向けには、NISAのつみたて投資枠は株式投資のように頻繁な売買判断が不要なため、ネット証券でも難しくなく、最初に積立設定を完了すれば長期保有で自動的に買付が行われます。
5年間続けて感じる、お金以外の変化
経済ニュースが面白くなった
投資を始めてから、経済ニュースが他人事じゃなくなりました。「あ、この会社の株持ってる」「この政策、私の投資にどう影響するかな」なんて考えるように。世界の動きに敏感になって、視野が広がった気がします。
将来への不安が確信に変わった
5年前は「老後どうしよう」という漠然とした不安でいっぱいでした。でも今は違います。毎月の積立額、運用利回り、複利効果を考えると、「このペースなら大丈夫」という確信があります。
数字に裏付けられた安心感って、本当に心を軽くしてくれるんです。
家族との会話も変わった
妻も私の影響で投資を始めました。夫婦で将来のお金について話し合う機会が増えて、なんだか絆も深まった気がします。子どもにも「お金の勉強」の大切さを伝えられるようになりました。
あなたも今日から始められる!私からのアドバイス
まずは月1万円から、完璧を求めない
「最適なポートフォリオって何?」「どの銘柄が一番良いの?」なんて完璧を求めていると、いつまでも始められません。
私も最初は全然わからなかったけど、「まあまあ良い選択」で十分だったんです。月1万円でも良いんです。大切なのは「始めること」と「続けること」。
失敗を恐れすぎない
私だって失敗だらけでした。でもその失敗が今の成功につながっています。余剰資金の範囲内なら、失敗も良い勉強になります。
情報に惑わされない
ネットやSNSには「絶対儲かる」なんて怪しい情報がいっぱいです。でも王道は長期・積立・分散。これだけ覚えておけば十分です。
投資の基本は「長期・積立・分散投資」で、長期投資は複利効果を最大限に活用し、積立投資はドル・コスト平均法を活用し購入タイミングのリスクを分散し、分散投資は異なる特徴を持つ複数の資産に投資することでリスクを抑えながら安定した収益を目指すことができます。
最後に 未来の自分からの贈り物
投資って、未来の自分への贈り物だと思うんです。今の私が月3万円積み立てることで、10年後の私が感謝してくれる。そんな気持ちで続けています。
あなたも今日から始めませんか?5年後、10年後の自分がきっと「あの時始めて良かった」と思ってくれるはずです。
特別なスキルは要りません。必要なのは、ほんの少しの勇気と継続する気持ちだけ。私にできたのだから、あなたにもきっとできます。
一緒に、豊かな未来を作っていきましょう。
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