「投資って怖い」「失敗したらどうしよう」そんな不安を抱えていませんか? 3年前の私も同じでした。毎月の給料は生活費で消え、貯金はわずか。「投資なんて余裕のある人がやるもの」と思っていました。でもこの記事では、投資初心者だった私が月1万円から始めて3年で190万円の資産を築いた実体験をもとに、株式投資やiDeCoの基本から具体的な始め方までをわかりやすく解説します。読み終わる頃には「私にもできるかも」と思えるはずです。
なぜ今、資産形成が必要なのか?
老後資金2,000万円問題の現実
「老後2,000万円問題」を覚えていますか?金融庁の試算によると、退職後の生活には公的年金だけでは不足し、約2,000万円の自己資金が必要とされています。この数字を聞いて「無理だ」と思った方も多いでしょう。
でも諦めるのはまだ早いんです。運用期間が長くなるほど、お金が増える力が強くなります。30代から月3万円を年利5%で運用すれば、65歳までに約2,500万円になる計算です。これが複利効果の力なのです。
インフレがあなたの貯金を目減りさせている
実は、銀行に預けているだけではお金は守れません。インフレが進行すると実質的な資産価値が目減りするリスク(インフレリスク)があります。
例えば、年2%のインフレが続くと、20年後には今の100万円の価値が約67万円に減ってしまいます。つまり「何もしない」ことが実は一番のリスクなのです。
投資初心者が知っておくべき基本原則
リスクって何?実は怖くない理解の仕方
投資を始める前の私の最大の誤解は「リスク=危険」だと思っていたことです。でも実際は違いました。
投資における「リスク」とは「危険」という意味ではなく、「不確実」という意味です。利益につながるか損失につながるか、どうなるか分からない状況を指し、収益の振れ幅が大きいことを「リスクが高い」と表現します。
つまり、価格が上下に動く可能性があるというだけのこと。上がることもあれば下がることもある。それを理解すれば、投資はぐっと身近になります。
ローリスク・ハイリターンは存在しない現実
投資を学んでいくうちに分かったのは、運用商品におけるリスクとリターンは正比例の関係にあり、ローリスク・ローリターンの商品では期待収益が小さく、ハイリスク・ハイリターンの商品は期待収益が大きい反面、収益の振れ幅が大きく見通しが立てにくいです。ローリスク・ハイリターンの商品は存在しませんという事実。
この原則を理解すれば、**「完璧な投資商品を探さなくていい」**と気持ちが楽になります。自分のリスク許容度に合った商品を選べばいいのです。
余裕資金で始める鉄則
何より大切なのは、投資資金は必ず生活資金と分け、仮に失っても生活に影響が出ない「余剰資金」の範囲内で行うことが重要です。
私は最初、月1万円から始めました。「外食を少し控えれば捻出できる」と思ったからです。無理のない金額から始めることが、長く続けるコツです。
初心者におすすめの投資方法3選
つみたてNISA(投資信託)で安心スタート
私が最初に選んだのがつみたてNISAでした。
NISAのつみたて投資枠は金融庁の基準を満たした長期投資向けの商品に投資でき、投資で得た利益(売却益や配当金)が非課税となる優遇制度です。
つまり、本来なら約20%かかる税金がゼロになるということ。100万円の利益が出たら、通常なら約20万円が税金で持っていかれますが、NISAなら100万円すべてがあなたのものです。
投資信託が初心者向きな理由
投資信託は、複数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
つまり、私のような素人でもプロにお任せできるということ。自分で個別株を選ぶ必要がないので、知識がなくても始められます。
始め方の3ステップ
- 証券会社で口座開設(ネット証券がおすすめ)
- つみたてNISA口座を申し込む
- 投資信託を選んで積立設定(月1万円から可能)
最初に積立設定を完了すれば長期保有で自動的に買付が行われますので、あとはほったらかしでOKです。
iDeCoで節税しながら老後資金を準備
投資に慣れてきた頃に始めたのがiDeCoです。
iDeCoは私的年金制度の一つで、拠出した掛金と運用益が非課税で積立てられ、原則60歳以降に受け取ることができます。最大のメリットは節税効果です(掛金全額が所得控除の対象となるなど)。
具体的な節税効果はこれくらい
年収400万円の私の場合、月2万円の拠出で年間約4万円の節税効果がありました。30年続ければ120万円の節税です。投資しながら税金も安くなるなんて、まさに一石二鳥ですよね。
iDeCoの注意点
原則60歳まで引き出せないという制約がありますが、逆に言えば「老後まで確実に貯められる仕組み」とも言えます。途中で使ってしまう心配がないんです。
高配当株で定期的な収入も
投資に慣れてきた2年目から、個別株にも少しずつチャレンジしました。
高配当株は定期的なインカムゲインが期待できる一方で、業績不振による減配・無配のリスクがありますが、投資初心者には比較的簡単な投資戦略とされています。
私は最初、普段よく利用している企業の株から始めました。「この会社がなくなることはないだろう」という単純な理由からです。年2回配当金が振り込まれるのは、ちょっとした楽しみになっています。
失敗しないための実践テクニック
分散投資でリスクを抑える
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言があります。
資産をひとつの商品に集中させると大きな損失につながるリスクがあるため、値動きの異なる複数の資産に分散させることで、リスクを抑えながら資産運用を行います。
私の場合、つみたてNISAで国内外の株式と債券に投資する投資信託を組み合わせ、さらにiDeCoと個別株を少し持つことで、自然と分散投資ができています。
ドルコスト平均法で価格変動に強くなる
投資を始めて半年後、コロナショックで株価が大暴落しました。最初はパニックになりましたが、ドルコスト平均法のおかげで冷静になれました。
ドル・コスト平均法は一定の金額を定期的に買い付けていく方法です。価格が高いときは少なく、安いときは多く購入することになるため、購入単価を平均化し、為替変動などのリスクを平準化するメリットがあります。
つまり、**株価が下がっても「安く買えるチャンス」**と考えられるようになったんです。実際、コロナショック時に買った分は今では大きく値上がりしています。
長期投資に最適な理由
リスクを分散しながら長期的な投資をしたい方に向いていますというドルコスト平均法の特徴通り、今では日々の値動きに一喜一憂したくない人に向いていますという状態になり、月1回残高をチェックする程度です。
いくらから始めればいい?
「投資は大金が必要」と思っていませんか?実は月1,000円からでも始められます。
私のおすすめは月1万円からです。これなら多くの人が捻出できる金額ですし、年間12万円の投資で十分に資産形成の効果を実感できます。
慣れてきたら月3万円、5万円と増やしていけばOK。最初から無理をする必要はありません。
証券会社の選び方で損しないために
ネット証券を選ぶべき理由
実は私、最初は近所の銀行で投資を始めました。「銀行なら安心」と思ったからです。でも半年後に気づいたのが、手数料の高さでした。
ネット証券は取扱商品数が豊富、ポイントサービスが充実、手数料が安い傾向にあるため、NISAのつみたて投資枠を始めるには最もおすすめされています。
一方、銀行は取扱商品数が少なく、手数料が高くなりがちというデメリットがあります。
慌ててネット証券に移管しました。今ではクレジットカードで投資信託の積立決済ができ、ポイントも貯まるため便利ですという恩恵も受けています。
手数料の差は侮れない
年1%と年0.1%の手数料の差は、一見小さく見えますが、20年後には数十万円の差になります。「たかが1%」と軽視していた自分を反省しました。
投資信託を選ぶ際は、信託報酬(年間の手数料)が0.3%以下のものを選ぶのがおすすめです。
3年間実践してわかったこと
数字で見る成果
3年間で積み立てた元本は約150万円。現在の評価額は約190万円です。40万円のプラスですが、それ以上に価値があるのは**「投資への恐怖心がなくなった」**ことです。
もちろん途中でマイナスになった時期もありました。でも長期投資は、一時的な値動きにとらわれず、長期的な視点で投資するため、日々の変動に神経質になる必要がありませんという考え方ができるようになったので、慌てることはありませんでした。
精神的な変化が一番の収穫
以前は「お金を増やす方法=働く時間を増やす」としか考えていませんでした。でも今は**「お金にも働いてもらう」**という考え方ができるようになりました。
「なぜ投資を行うのか」という目的(例:教育資金、老後資金)を明確にすることで、冷静な判断が可能となり、無理な投資を避けることができます。
私の場合は「老後の不安を少しでも和らげたい」という明確な目的があったからこそ、市場が荒れても続けられたと思います。
あなたも今日から始められる!具体的なステップ
ステップ1:目標金額を決める
まず「何のために、いくら必要か」を考えましょう。
- 老後資金として2,000万円
- 子どもの教育資金として500万円
- 住宅購入の頭金として300万円
目標が明確になれば、必要な月々の積立額も逆算できます。
ステップ2:証券会社で口座を開設
ネット証券(楽天証券、SBI証券など)がおすすめです。スマホから15分程度で申し込みでき、数日で口座開設が完了します。
ステップ3:少額から積立を開始
最初は月1万円から。つみたてNISAで全世界株式や米国株式のインデックスファンドを選べば、それだけで十分分散投資になります。
ステップ4:定期的に見直す
半年に1回程度、残高をチェックして「順調に増えているな」と確認するだけでOK。毎日見る必要はありません。
まとめ:あなたの資産形成、今日から始めませんか?
投資は思っているほど難しくありません。大切なのは以下の3つです。
- 余裕資金で始める:生活費には手を付けない
- 長期・積立・分散:ドルコスト平均法で時間を味方につける
- 完璧を目指さない:月1万円からでも十分
運用期間が長くなるほど、お金が増える力が強くなります。今日始めれば、それだけ複利効果を長く享受できます。
「投資なんて無理」と思っていた3年前の私のような人にこそ、この記事が少しでも背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
あなたの未来への投資、応援しています!


コメント