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投資初心者が「怖い」を克服して月3万円の資産形成を始めた体験談

a person holding a cell phone in their hand

「老後2000万円問題」のニュースを見て、夜も眠れなくなった日のことを覚えています。

3年前まで「投資=ギャンブル」だと思っていた、ごく普通のサラリーマンです。当時の私は銀行預金しか知らず、「投資で損したらどうしよう」「難しそうでよくわからない」という理由で、ずっと資産運用を避け続けていました。

でも今では月3万円の積立投資を続け、少しずつですが資産が成長しているのを実感しています。投資初心者だった私の体験談を通じて、同じように悩んでいる方の背中を押せればと思い、この記事を書きました。


目次

資産形成を意識したきっかけは同僚の一言

転機は2年前の春、同僚との何気ない会話でした。

「最近、つみたてNISA始めたんだ」 「え、投資?危なくないの?」 「全然!むしろ銀行に預けてるだけの方が危険かもよ」

その時の私には、彼の言葉の意味がよくわかりませんでした。でも、普段堅実な彼が投資を始めたということが、なんだか気になって仕方がなかったんです。

帰宅後、恐る恐るインターネットで「投資 初心者」と検索してみました。すると、驚くような事実がたくさん出てきたのです。


投資初心者が知っておくべき「お金の現実」

インフレで銀行預金の価値が目減りする

一番衝撃だったのは、インフレについての話でした。

例えば、今100円のコーヒーが10年後に150円になったとします。銀行預金の100円は100円のままですが、買えるコーヒーの量は減ってしまう。つまり、実質的な価値は目減りしているということ。

定期預金は元本が保証されており安全性が高い一方で、大きくお金を増やすことは難しいとされています。さらにインフレが進行すると実質的な資産価値が目減りするリスクがあるのです。

「何もしないリスク」があるなんて、考えたこともありませんでした。

投資のリスクは「危険」ではなく「不確実性」

また、投資における「リスク」の本当の意味も初めて知りました。

投資における「リスク」とは「危険」という意味ではなく、「不確実」という意味です。利益につながるか損失につながるか、どうなるか分からない状況を指し、収益の振れ幅が大きいことを「リスクが高い」と表現します。

確かに値下がりの可能性はあるけれど、値上がりの可能性もある。そしてローリスク・ハイリターンの商品は存在しないという当たり前のことも、なぜかその時初めて腑に落ちたんです。


投資初心者の私が「始めよう」と決めた3つの理由

調べていくうちに、自分なりに「これなら始められそう」と思えるポイントが見つかりました。

少額から始められること

月100円からでも投資できると知って、「それなら缶コーヒー我慢すればいいじゃん」と思えました。投資資金は必ず生活資金と分け、仮に失っても生活に影響が出ない「余剰資金」の範囲内で行うことが重要だと学びました。

長期投資で複利効果を味方にできること

長期投資には大きなメリットがあります。元金だけでなく、その利子にも利子が付く「複利」の効果を最大限に活かせるのです。運用期間が長くなるほど、お金が増える力が強くなります

また、短期的な値動きにとらわれず長期的な視点で投資するため、日々の変動に神経質になる必要がありません。忙しい私にはぴったりでした。

NISAの税制優遇があること

NISAは投資で得た利益が非課税となる優遇制度です。同じ利益でも手取りが多くなるなんて、使わない手はないですよね。


資産形成の第一歩は意外と簡単だった

ネット証券での口座開設

重い腰を上げて、まずはネット証券の口座開設から始めました。

ネット証券は取扱商品数が豊富で、ポイントサービスが充実しており、手数料が安い傾向にあります。NISAのつみたて投資枠を始めるには最もおすすめとされています。

申込みはオンラインで完結し、思っていたより簡単。運転免許証とマイナンバーカードがあれば、10分程度で手続きが終わりました。

投資信託からスタート

最初に選んだのは、バランス型の投資信託でした。

投資信託は、複数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。「よくわからないから、とりあえず専門家にお任せしよう」という感じでした。

投資額は月1万円からスタート。NISAのつみたて投資枠は株式投資のように頻繁な売買判断が不要なため、最初に積立設定を完了すれば長期保有で自動的に買付が行われます。


ドルコスト平均法で値動きへの不安が消えた

投資を始めた最初の1ヶ月は、本当に毎日のように証券アプリを開いていました。少し上がると嬉しくなり、下がると不安になる。まさに一喜一憂の日々でした。

でも2ヶ月目に入った頃、ふと気づいたんです。「そうか、これは20年後のための投資なんだから、今日明日の値動きなんてどうでもいいじゃないか」と。

それからドルコスト平均法の威力を実感するようになりました。

ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に買い付けていく方法です。価格が高いときは少なく、安いときは多く購入することになるため、購入単価を平均化し、為替変動などのリスクを平準化するメリットがあります。

下がった時も「今月はたくさん買えてラッキー」と思えるようになりました。


2年目に学んだ分散投資の重要性

調子に乗って個別株にも手を出してみました。知っている会社の株を買ってみたんです。

最初はうまくいったのですが、業績悪化で株価が下がった時は焦りました。

この経験で、値動きの異なる複数の資産に分散させることの重要性を身をもって理解しました。資産をひとつの商品に集中させると大きな損失につながるリスクがあるため、分散させることでリスクを抑えながら資産運用を行えるのです。

今では国内株式、外国株式、債券をバランスよく保有しています。


資産形成を始めて3年、本当に良かったこと

投資を始めて3年。今では月3万円の積立が習慣になり、総資産も着実に増えています。

何より変わったのは、お金に対する意識です。家計簿をつけるようになったし、無駄遣いも減りました。将来への不安も、以前より小さくなった気がします。


投資初心者のあなたへ伝えたいこと

もし3年前の私と同じように「投資は怖い」と思っている方がいたら、ぜひこう伝えたいです。

「大丈夫、思っているより簡単だから」

まずは月1000円からでも構いません。つみたてNISAの口座を開設して、バランス型の投資信託を選んでみてください。

投資を始める前に確認すべき3つの余裕

  • 資金の余裕(生活費以外の余剰資金があるか)
  • 時間の余裕(長期投資を続ける覚悟があるか)
  • 知識の余裕(基本的な投資の仕組みを理解しているか)

これらが揃えば、あとは一歩踏み出すだけです。

私のように「普通のサラリーマン」でも、コツコツ続けることで着実に資産を増やすことができます。10年後、20年後の自分のために、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?

あなたの未来が、今日の小さな決断で変わるかもしれません。

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この記事を書いた人

2代目たたき上げ社長です。経営者と社員の狭間で苦しんだ経験から、中間管理職の孤独や板挟みの辛さを痛感しています。上司と部下、理不尽な要求、成果への重圧に悩むあなたに寄り添い、解決のヒントを発信します。

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