神棚のお供え物には、実は私たちの健康に欠かせない要素が込められています。一見すると宗教的な意味合いが強そうですが、その背景には深い健康の智慧が隠されているのです。
神棚に祭られる緑の葉「榊」は空気を清める作用があるとされ、「水」「塩」と合わせて、ぶら下がっている白いギザギザの紙「紙垂(しで)」は雷を表し、光とマイナスイオンを象徴しています。古来より、雷の多い年は農産物が豊作になることが知られており、これはマイナスイオンが豊富に降り注ぐためと考えられています。
つまり神棚のお供え物は、空気、水、塩、光、マイナスイオンという、人間の健康に必要不可欠な基本要素を表現していたのです。これらのシンプルな素材の質を高めることが健康につながるという、先人の智慧が込められていました。
現代社会の課題
しかし現代では、空気は排ガスで汚染され、水道水には化学物質が含まれ、多くの塩は精製塩、さらに電子機器からは電磁波が発せられるなど、神棚のお供え物が示す理想とは正反対の環境に私たちは置かれています。
酵素の基礎知識
酵素とは何か
酵素は栄養素ではなく、消化や代謝など体内のさまざまな化学反応に関与するタンパク質です。分かりやすく例えると、家を建てる際の「大工さん」のような役割を果たします。材料(栄養素)がどんなに優れていても、大工さん(酵素)の技術が不足していては良い家は建ちません。
また、ガスコンロで考えると、ガス(栄養素)があっても、マッチ(酵素)がなければ火はつかないのと同じです。どれほど優れた栄養素を摂取しても、体内に酵素がなければ栄養素は適切に吸収・利用されません。
潜在酵素の重要性
人体が生涯で生産できる酵素の量は「潜在酵素」と呼ばれ、その量には限りがあります。50歳頃から急激に老化が進む人がいるのは、長年の酵素不足や負荷の大きい生活習慣により、体内の潜在酵素を使い果たしてしまうためと考えられています。
酵素の3つの主要な働き
酵素の働きは大きく分けて以下の3つです:
- 消化
- 解毒
- 体の修復
この中でも「体の修復」は健康維持において最も重要な機能です。そのため、修復に使われる潜在酵素はできるだけ温存し、消化と解毒のための酵素は食べ物から摂取することが理想的です。
同じ食べ物を食べても消化能力に個人差があったり、お酒の強さに違いがあったりするのも、酵素の差によるものとされています。
効果的な酵素摂取方法
自然食品からの摂取
自然界の食べ物にはすべて消化酵素が含まれているとされています。ただし、酵素は48~70度程度の熱で破壊されてしまうため、基本的には生で摂取することが効果的です。
焼き魚に大根おろしが添えられるのも、食物酵素として消化を助ける意味があります。このような食べ合わせには、先人の知恵が込められているのです。
日本の発酵食品の優秀性
酵素摂取において、日本には理想的な食品があります。味噌、醤油、糠漬け、納豆などの発酵食品です。これらは発酵過程で酵母菌によりさまざまな酵素が生産される「究極の酵素食品」といえます。
味噌汁を作る際は、火を止めてから味噌を入れることで酵素を保持できます。
本物と偽物の見分け方
市販品の中には、化学的に製造された偽物も多く存在します。見分け方のポイントは以下の通りです:
味噌の場合:発酵による空気を抜く弁があるものが本物の生きた酵素を含む味噌です。密閉パックのものは発酵が人工的に停止されているため、酵素も失活しています。
醤油の場合:原材料が「塩、大豆、小麦」のみのものを選びましょう。カタカナ表記の添加物が入っているものは化学醤油の可能性があります。自然に長期熟成させた本醸造醤油を選ぶことが重要です。
主食としての発酵発芽玄米
酵素を含む優秀な食品として、発酵発芽玄米があります。酵素が含まれる主食は他に類を見ません。毎日摂取する主食に酵素が含まれていれば、酵素不足の心配は大幅に軽減されます。
まとめ
神棚のお供え物に込められた健康の智慧と、現代における酵素の重要性は密接に関連しています。老化を遅らせ、健康を維持するためには、酵素摂取を意識した食生活が不可欠です。日本の伝統的な発酵食品を積極的に取り入れ、質の高い自然食品を選択することで、健康的な生活の基盤を築くことができるでしょう。
コメント